日々なる雑感

日常をただ適当に(但しミーハー)

8/5「大地」と「あの本」

あの本を読んでなお、彼を応援する方にはおすすめしない内容です。

 

約1年ぶりになる渋谷の街を訪れました。リニューアルしたパルコ劇場のオープニングシリーズでもある三谷幸喜作・演出の舞台「大地」を観劇するためです。本当は7月の日程で当選していて、2枚で取れていたので友人を誘っていたのですが、ソーシャルディスタンスを守るために販売する席を限定させることになり、一旦払い戻しになっていたのでした。なんとか千秋楽近いこの日のチケットが取れ、1人1枚しか申し込めなかったため、1人で赴いたわけです。思えば1月の新潟での劇場公演以来の生の現場です。しかし、東京都も私が住む地域も日に日に感染者数は伸び、いつ公演中止になるかとハラハラしていましたが、無事に当日を迎えることができました。都心に出かけたのも、前述の新潟遠征以来です。電車の混雑具合はどうなんだろうか……と気にしながらの出発でした。いざ都内へ向かう電車に乗ると、ガラガラではありませんが、普通に座れる程度の混み具合で、ああそんな感じなのか。と安堵。もちろん午後の変な時間なので、まあすいていても不思議はないのですが。

新宿に出て、バスで渋谷に向かう予定だったのですが、思いのほか早くついてしまったので、そうだ、あの本をちょっと見てみよう…と思いたち、書店に向かいました。あの本とは、まああれです、暴露本ではないらしいフォトエッセイです。内容が気になっていたし、実際TwitterのTLには本の中身が一部流れてきていたのですが、やはりコンテンツを作る側にいる身としては、それを享受するのはいかがなものか……という気持ちが勝ってしまいました。正直定価払うのもためらうほどのクソな内容だな、というのは見当がついてましたが……。1軒めの本屋はちょっとおしゃんなセレクトショップのような品ぞろえで、あのような下世話な本はありませんでした。ですよねーとなった。結局、紀伊国屋に出向いて、買いました。思いのほか歩き回ったので、くたびれてしまい、渋谷に向かうバスでは読みませんでした。(渋谷駅前のスクランブル交差点周辺を歩くのが嫌だったので、新宿から渋谷に向かうバスでパルコに近いバス停まで行くプランでした)。

 

バス車内は涼しかったのですが、久々の外出で暑さにい耐性ができていない私は、すっかりへとへと。身体に熱はこもってるし、入場時の検温ではねられるのでは??? と不安になりました。この時点ですでにぐったり。このとき私は検温は額で行うと思っていたのですが、実際は手首でした。なので、35.8度というなかなかに低い体温でパスしたのでした。新しいパルコ劇場はフロアも落ち着いた雰囲気で、皆一人で観劇にきているので、客席に座っても静かでした(そもそも話さないで、とアナウンスされていたのもある)。客席は1席ずつ間隔をあけて販売されていて、かなりスカスカなのかな? と思っていました。かなり後列だったので全体を見れましたが、1席ずつ空いていても、そこまで変な感じではなかったです。ただ、後列だからなのかもですが、私の周囲は空席が目立ち、目の前は5席(なので2~3人分)がら空きでしたし、隣も、2人分くらい空席でした。今回の舞台は配信も何度か行われているし、今の東京の状況を考えると、あまり感染者が出ていない地域からは出かけづらかったのかな……と思いました。

 

舞台そのものは、本当にすばらしく、重たい設定とストーリーではあるものの、随所に笑いの要素がちりばめられていて、客席がどっと沸いたことも度々ありました。しかし終盤に向けての展開はやはりいろいろとしんどい内容で、考えさせられました。観客がいて(配信だとしても)、初めてエンターテイメントは成立するのだということを深く感じました。そして大泉洋さんの卓越した演技力と舞台人としてのパワーに感心しました。ちなみに私のひそかなお気に入り、浅野和之さんの演技を堪能できたのもうれしかったです。というか芸達者なキャストが勢ぞろい過ぎて、贅沢でしたね……。あ、そうそう竜星涼さんの演技もとても印象的でした。大地、この週末にも配信あると思うので、おすすめです。

 

そして、例の本。フォトエッセイらしいですが、思いつく限り、むりやりでもちょっとでもかかわったことのある(ほとんどなしの人もいた)、芸能人の名前を羅列してあって、全方向に迷惑をかける内容だな~というのと、語彙すくな! というのが印象です。「スーパー」「メチャクチャ」「ポジティブ」が繰り返し出てきます。というか、誰に対しても上からしゃべっていて、この自信はどこからきているんだろう?と心から不思議に思いました。信頼関係を作る、ということができない人なんだな、というのも分かりました。1回あっただけで、すべて分かった気になるようです。そして、その人の性格やバックボーンは気にせず、自分が気に入ればなんでもしていいようです。もともと苦手でしたが、実際に本を手にしてみて、ああいうお気楽人間みたいな姿は作っているものかと思ったけど、本当に底抜けにバ〇なんだなと思いましたね……。自分が名前を出すことで、その人に迷惑がかかる、というのが予測できなかったみたいですね。今になって、反省…とか、言い訳言ってるので、しっかり先を見据えたり、予測して動くとか考えるとかができないんだと思います。あと校閲通ってますかね、あの本???? 支離滅裂な文章がけっこうありました。私は職業柄、流れてくる画像で読むことははばかられましたが、正直あの金額を出す本ではないと思います。買ったその日に読み終わり(当然読後感はよくない)、娘も読み終わり、あとはどんどん友人に貸していきます。そのつもりで買ったので…。買った理由としては、ゆきりんさんの名前が出ていたのもあります。写真流出したこともあるし、ゆきりんさん、NGT48だったし多少気になりました。読んだ結果、現役アイドルのプライベートとしては、あまりよろしくない状況だったことが暴露されていたわけですから、ゆきりんさんが気の毒でした。迷惑かかるって思わなかったのかな? 隠すことができない、とツイで言い訳してましたが、自分とかかわった人の足を引っ張ることは、できなくてもなんでも隠せよ! と思いました。ボク正直者なので、でなんでも通用する世界は子どもたちだって持ち合わせてないと思います。あと、女性をすごく下に見てますね。対等な立場な存在として扱ってないことが分かります。

 

さっそく週末に近所のヲタ友だちに貸す約束になったので、どんどんいろんなところを回っておいきなさい~という感じです。私だって、あの本にお金を出すのは正直抵抗ありました。でも断片的に流れてくるかけらだけで、判断するのはよくないし、何か言うのも気が引けると思ったので、買いました。でも買わなくていいと思います。貸します(笑) 社会人経験のない若者が夢をみているような内容で、とても30代の男性の考えには思えなかったです……。 

 

というわけで、普通の本が読みたくなると思ってポチっていた、「<現場>のアイドル文化論」という大学教授のかたが実際にヲタ活をしている記録のような本を今は読んている最中です。文化論というと難しそうですが、体験記のような感じでもあって、読みやすいです。フォロワーさんが読んでいたので、気になっていたのでした。誰かが、ヲタクになって沼にはまっていく様子を見るのは楽しいですね! こちらはおすすめです(笑)