日々なる雑感

日常をただ適当に(但しミーハー)

ひとり親家庭の大学進学の記録(奨学金申請補足あり)

※JASSOの奨学金申請(高卒認定資格取得者向け)のタイミングが昨年度より早かったようなので、該当部分に追記しました。参考にされてる方はいないだろうと思うのですが、念のため。

 

改めて言ってなかったかもしれませんが、我が家はひとり親家庭です。娘は高3で、春からは大学進学の予定です。私は持病があるのでフル稼働! という感じではありませんが働いていて、その収入と手当で生活をまわしています。そしておこづかい代わりと春からの自由になるお金を貯めるべく、娘もけっこうなハードさでアルバイトしています。(家からのおこづかいはありません)。キッチンの守護神と呼ばれているらしいw

 

日々は暮らしていけるけれど、進学となるとけっこうな金額を一括で払うため、学資保険などでカバーするのが一般的だとは思うのですが、事情で途中解約していて(離婚のときにちょっといろいろあった)、どうしようもない! といったところからの進学費用捻出大作戦でした。

あと、うちの娘は持病があり、中学の途中から欠席が多くなり、高校では単位を取りこぼしたものがあって3年で卒業できないとなった時点で、高卒認定試験の受験にスイッチしました。そして令和2年度から開始する「高等教育の修学支援新制度」もトライしていますので、そちらのことも併せて書いていきたいと思います。ただ記憶があやふや…。

 

【高2秋】

単位制なので留年という概念がなく卒業できなければ4年生、5年生と積み重なっていく。高2秋の時点で3年での卒業はもちろん、4年も危ういと言われる。持病は思春期特有の「起立性調節障害」というもので、治まりつつあったものの、まだ万全ではなく卒業が難しいのでは、と卒業以外の道、すなわち高卒認定試験の受験についていろいろ調べ始めたのがこの時期。

 

【高2冬】

高卒認定を取得し、大学受験を目指すことに決定する。取れている単位もあるので、免除科目の確認と受験科目の決定もこの辺でする。社会科系が全然単位を取れていなかったので、現代社会は必須、あとは日本史、世界史、地理、倫理、政治経済からどれを必須で受けなければならなくて、どれを選択できるのかなどを考える。理科系科目も一部単位が取れているので、地学なのか、科学と人間生活(理科系科目全般を広く浅く出題される)生物なのか…etc、と過去問を購入し解いてみて調べる。あ、過去問は文科省サイトからPDFで印刷もできます。受験を検討して過去問を購入したけど、何年分か解いたらちょっと厳しくてやめた、というのもある。英語、数学は単位取得ずみなので免除。独学だと厳しそうなこの2つが単位取れていたのは大きかったと思う。

 

また、志望校もこの頃に決定。オープンキャンパスに行き、高卒認定試験合格者でもAO入試を受験できるかなどを個別相談の際に確認してもらう。娘の場合はAO入試がメインの大学を志望していたので、このターンが必要になっているが、一般入試一発、みたいな上位校狙いならこのあたりは省かれるのかな、と思う。

 

【高3 4月】

8月に行われる今年度1回目の高卒認定試験の受験案内を取り寄せる。文科省のサイトから飛べる「テレメール」というところに申請しておくと、送られくる。受験は8月だけど、出願期間は4月~5月上旬だったと思うので、かなり早めに受験を決定しておく必要がある。出願時、免除科目に関しては高校からの証明書が必要になるので、それももらっておく。すぐに出してもらえるとは限らないので、事前に在籍もしくは在籍していた高校に確認しておくべし。

 

【高3 5、6月】

学費の工面について調査。日本学生支援機構(JASSO)の奨学金を借りるのも一つの方法。ただし卒業予定がないため、高校を通じての申し込みができない。しかし、サイトに行ってみると「高卒認定試験合格者等」の扱いについてのページがあるので、そこをチェックする。

https://www.jasso.go.jp/shogakukin/moshikomi/yoyaku/teishutsu/teishutsu_kounin.html

 ※令和2年度はもっと早いタイミングになったようです。1回目の申し込み〆切が5月末なので、もう動いてないとやばい。

ただし、これは大学合格後、入学手続きの段階にはお金が間に合わないので、違う方法で何とか貸付を受けなければならないことがわかる。調べていくと、「母子父子寡婦福祉資金貸付制度」のうち、「修学資金」と「就学支度金」で、入学時より前に貸付が行われることが判明。自治体によって細かな名称や金額設定が違うので、一概には言えないが、たぶん入学時手続きに必要な金額はカバーできるはず。都道府県単位で、政令指定都市に関しては、そちらが窓口になる模様。私が住む場所は政令指定都市なので、区役所の児童支援課みたいなところが窓口になりました。保育園入所の相談や手続きと同じ窓口です。

そして、令和2年度より始まる「高等教育の修学支援制度」についてもこの辺から動き、給付型奨学金と授業料等の減免を申請する準備を始める。こちらも申請書を取り寄せ(JASSOのサイト内に取り寄せ用告知がでる)、かなり膨大な資料と煩雑な申請内容だったので、ひとつひとつもれがないように確認しながら作業する。そしてこれは支援を受けるのは入学後だけど、申請は遅くても8月~9月、合否が分かるのが、12~1月と忘れたころに知らせが来る感じ。なので、ここを当てにして受験はできないので、やはり「母子父子~」が必要に。

 

【高3 7月】

高卒認定試験が近づくので、娘は過去問などを繰り返し解き、勉強しつつアルバイトに精を出す。学校はたまに顔を出す程度で、基本アルバイトと自宅勉強のみ。

貸付金の申請が、志望校の合格発表日の3か月前となっていたので、最初のAO入試日程の合格発表日から逆算して、この時期に申請手続きをする。相談はもっと早い段階からしていて、申請がこの時期になるだけなので、早めに一度相談に行くことをおすすめします。現在の生活費の内訳や源泉徴収票などが必要。保証人は兄弟にお願いしたのだけど、こちらも源泉徴収票や印鑑証明などわりといろいろと手をかけてしまうので、早めにお願いしておいたほうがよさそう。

「新制度」に関しての申請もたしかこのタイミング。書類によって送り先が違ったりしてかなり煩雑。時間がかかるので、ゆっくりおちついて準備しないと、だった。

 

【高3 8月】

高卒認定試験本番。2日間でいくつか教科を受ける。試験当日の夜には解答速報が出るので、自己採点ができる。一つギリギリになるけれど、あとは余裕を持って合格圏にいることがわかったので一息。試験会場が一つの都道府県に対して1か所しかないので、場合によってはホテルなどに泊まる必要がある地域もありそう。事前に会場が文科省のサイトに出るので、決まり次第近くのビジネスホテルなどを確保しないとだめかも。

 

【高3 9月】

高卒認定試験合否通知。無事に免除プラス受験科目全科目クリアで、認定証が送られてくる。AO入試なので、出願資格認定がされた時点で調査書の代わりに高卒認定試験の成績証明書が必要になるため、すぐに高卒認定合格証明書と成績証明書の発行申請をする。返信用封筒と収入印紙が必要になるので、郵便局で作業して依頼書を発送。

 

志望校AO入試受験。その結果、出願資格が認定されたので、正式に願書を提出して合格発表を待つ。

貸付金も貸付可否の通知が来て、無事に通ったので一安心。あとは合格通知を持っていって、貸付を受けるだけです。はーよかった。ただし合格通知がないと、貸付金が出ないので、入学手続き期間内にきちんと振り込まれるかかなりドキドキでした。合格通知をもって申請してから、10開庁日必要と脅されてたので。難しい場合は、大学側に待ってもらえないか交渉してください、とあったがそんなの無理だろー! となって心臓に悪かったです、はい。

 

【高3 10月】

志望校合格発表。無事に合格していたので、すぐに合格通知をもって窓口へ。数日で「就学支度金」と前期授業料分の「修学資金」前借り分をあわせた金額が振り込まれる。それをもって銀行へ行き、学費を納めて入学手続きも完了。支払った領収書のコピーを貸付金窓口に提出して一連の動きはおしまいです。あとは進学後、在学証明書を改めて提出して、前借りしたお金以外の修学資金を半年に1度まとめて振り込んでもらいます。ちなみにこの制度は無利子なのも助かります。

 

11月は特になにもなし。

 

【高3 12月】

「高等教育の修学支援新制度」の合否が早い人はここで送られてくるようです。我が家の場合、提出した書類に不備があったようで、追加の確認書類が届いたので、大急ぎで記入して返送。ちょっとイレギュラーです。

 

【高3 1月】

「新制度」の合否通知が来ました。結果は合格。4月以降給付型奨学金を受け、授業料等の減免も受けられることになりました。入学手続き時に払った減免分に食い込む金額は後から戻ってくるようです。助かった。大学ごとに減免に関する手続きは違うようなので、また我が家のパターンが分かったら追記します。後はきちんと大学で勉強し、ほどほどの成績をおさめていただいて、2年生~でも給付が続くようにしてもらわなければ、です。あとは減免される分、貸付額を下げてもらう必要があるので、ここも今後手続きが分かり次第追記します。

 

わが家の場合、世帯所得がとても低い(悲しい)のもあって、フル活用していますが、うちほどでないにしても、所得が低いからといって、進学をあきらめてしまう必要はなさそうだな、と思いました。特にひとり親家庭は、我が家が貸付してもらった制度があるので、調べてみてもらえたら、と思います。ただ新制度に関しては、これまで借りられてた人やもらえてた人が、審査を落ちるかもしれない、といった心配の声もあるようなので、一概に手放しでほめていい制度かどうかはわかりません。我が家に限っては、この制度で大きく助かるのも事実です。来年度からの開始なので、たぶん軌道修正も今後されていくのかな、と思います。

 

【20200212追記】

授業料減免についての手続きが入学前に必要かどうか、電話で大学に問い合わせしました。結論から言うと、入学後で大丈夫とのこと。給付型奨学金の手続きといっしょに行うのかな? という感じです。もう少し早く確認する予定だったのですが、ちょうど系列の中学が入試時期だったので、入試センターがバタバタしているかな、と思って少し避けてから問い合わせしました。中学受験は相変わらず合格発表が早いんですね。当日ネット掲示でびっくりしました。

 

 

あと予定として残ってるのは、

【高3 3月】

高校に退学届を出す。

です。今も籍だけ残してある状況なのですが、きりよく3月で退学する予定です。

 

【追記 20200305】

新型コロナウイルス感染拡大防止のための一斉休校で、3月に予定していた退学手続きをどうするか、先日、忙しいであろうなか、恐縮しながら担任の先生にお電話。確認して折り返しご連絡をいただきました。本来退学手続きは保護者も同席して、管理職の先生と担任の先生の両方と話し合って、手続きするとのことでしたが、娘の場合、進学が決まっていて、そのための退学手続きなので、保護者と管理職の先生の同席は不要、本人と担任の先生のみで手続きすることになりました。フレキシブルに対応してくださって、とても感謝です。お電話をいただいたとき、卒業はできなかったのに、進学おめでとうございます、と言ってくださって、とてもうれしかったです。高卒認定合格~大学受験という、一般的なものとは少し違うルートでの進学ですが、おめでとう、といってくださる方がいらして、なんだかとても暖かい気持ちになりました。感謝です。

 

【202003追記】

無事に退学手続きをすませました。手続きに登校した数日後、退学許可証というのが届きました。そういうものなんですね……。あと年次費の精算書が届き、1万くらいかえってきました。

【20200429追記】

4月が休校になってしまったので、諸々の手続きがどうなるか不安だったのですが、一通り形が分かってきたので追記。まず福祉貸付金については在学証明書を提出しました。給付型奨学金についても、必要書類を大学に提出し、進学届を出すためのパスワードのようなものをもらい、無事手続き完了。4月分も合わせて、5月から毎月給付されるようです。そして最後になりましたが、授業料の減免に関しても書類のPDFが届き、記入して発送する準備が整いました。申請次第、減免額を超えて納入してある入学金と授業料が返還されるとのことです。どこの大学もそうだと思うのですが、今は学生用ポータルサイトがあって、メアドも支給されてやりとりするのですね。コロナのせいで登校はできなくても、粛々とやり取りはできているようです。課題を提出したりもやっているようです。5月以降もしばらくはオンライン授業のようです。たいへんなときに入学してしまいましたが、今年度が受験のかたのほうが今不安感が強いと思います。どうかいろいろとスムーズに運びますように。

 

といった感じですが、何か私でも分かりそうなことで聞きたいことがあったら、コメントからお願いします。承認後の公開になっているので、公開せずお返事します。お返事送り先を書いておいてください。