日々なる雑感

日常をただ適当に(但しミーハー)

推しを太陽とか星とか言っちゃうのはわりとやばい(体感)

何かというと「りさ子のガチ恋♡俳優沼」という小説を読んだわけです。

 

プロローグの文章からまずやばい。いるよ、いるでしょこんなヲタク。推しや担当のタレント、俳優を太陽やお星様として語るはてブロはこれまでもよく見かけてきた。もちろん悪いことではないし、ポエムをかけるのもある種の才能(私はリアリスト傾向にあるのでできない)だと思う。しかし、あまりにポエティックなのはなかなか怖い。

りさ子は20代半ば、事務系OL。応援しているのは2.5次元舞台の俳優。ヲタ友と3人でつるんで観劇したり、観賞会したり。どこまでも「よくいる」ヲタクです。でもずっと応援してきた、といっても1年半だったり、認知されてるのかも…くらいだったのにいつのまにか、秘密のメッセージを彼がくれたことになってたりとかヤバさ炸裂している。りさ子の俳優の彼への手紙を読むと、自分が劇場預けで出していた手紙を思い出して、頭を抱えそうになるし、便せんと封筒はいつも一緒にしてたりするのも思い当たるし、本当にどこにでもいる「ヲタク」の描写がすげぇ。なのです。

こんなに2.5次元舞台が一般に周知される前に、一度付き合いで怖いモノみたさでいったことあるんですが、なるほど客席の様子はアイドルファンとかわらないな…という気がしました。内容はもう覚えていません……。原作を知っていたらまた違ったのかもしれませんが。りさ子はあるきっかけでどんどん暴走していくのですが、そこまではどこにでもいるヲタク描写で、読んでて自分を省みるターンが多すぎて爆発しそうでしたね……。

もともとは舞台で、演出の方が小説版を出版し、先日再演があったようです。行きたかった……。りさ子がどう暴走するかはネタバレなので書けないのですが、まあやばい。私だったらどうなってたかなぁと思うけど、接触イベがもうないWESTはまあ大丈夫だし、新潟に関してもまあ大丈夫(ああネタバレしたい)。女子アイドルに関しては同性ということで、ガチ恋やリアコにならない安心感がお互いにある気がする。でもプレゼントを贈るのは私もやってるっちゃーやってるので、そうねぇ…怖いねぇ…という他人事とは言い切れない感じがホラーです。

ジャンル問わず、対「ひと」のヲタクをやってる方にぜひ読んでいただきたい一冊となっております。夏を涼しくするというか、微妙な気持ちになるのでおすすめです。